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日本テレビ系「news every」と「スッキリ!」に取材協力しました [そのほか]

去る3月10日と17日、日本テレビ系の「news every」と「スッキリ!」に取材協力しました。会長へのインタビュー、子供教室の様子(※保護者の了解を得ています)などが放映されました。
子供たちが、取材の方から頼まれた字を、とても上手に書いていて、頼もしく思いました。

さて、番組の内容は文化庁発表のニュース「漢字のトメ・ハネ・ハライ 細かい違いを許容」についてです。
「スッキリ!」の中で、立教大学の沖森卓也先生が、「印刷字形と手書きの字形をわかりやすく理解したほうが良いのではないか」とおっしゃっていました。
その通りだと思っています。
「印刷字形と手書きの字形は違う」という点、
もっと認知されても良いと思います。

例えば「令」ですが、ひとやねの下は、印刷字形では「一、カギ、タテ」という形です(A)。rei-1.jpg
手書きの字形では「テン、カタカナのマ」のように書きます(B)。

もともとの楷書の字は、手書きの字形(B)です。
印刷の版を木などでつくる際
「テン・マ」では彫りづらいため、
(A)の形にしました。
このような、「印刷字形」と「手書きの字形」の違いは他にもたくさんあります。

「どちらが正しいか?」と問われれば、正解は「どちらも正しい」。
どちらかというと伝統的な楷書の手書き文字は(B)の「テン・マ」。
小学校で習う字も(B)の「テン・マ」です。
しかし、どちらで書いても、どちらで印刷しても良いこととなっています。

手書き文字の専門家から言わせていただきますと、手で書く場合、rei-2.jpg
やはり(B)の方が上から下への動きに無駄がなく、リズムがとりやすいです。
文字の美しさは形だけではなく、筆脈も加味されますが、
(B)の方が、手で書くには美しく見せることができます。
(A)は移動距離が長く、タテ画の開始位置、カギの曲がり方など、
ちょっとのことでバランスが狂ってしまい
手で書いてみると、印刷で見る時ほど美しくない場合が多いと思います。

「字が汚くて」と悩んでいる人にたくさんお会いします。
印刷用の字形で書いていませんか?
好みもありますが、手書きには、手書きの字形をおすすめします!

(事務局長)